腎臓移植は大手術です。それにそんなに件数もない手術なので移植のある日は病棟がピリピリします。

患者さんの親や兄弟、配偶者がドナーになることが多いので、ドナーが朝1で手術室に向かい、手術室から電話連絡があると時間差で移植患者は手術室に向かうのですが、午前中に手術に向かっても終わるのは夕方以降になることが多くて、手術を終えた患者さんが病棟に戻ってきてからはいつも戦場のようです。

狭いクリーンルームに患者を移し、たくさんの輸液を点滴してその分の尿が出てくるか、移植した腎臓がうまく機能しだすか、細かいチェックが必要です。

家族と言えども他人の腎臓を身体の中に入れるわけなので、拒絶反応が起きないように免疫抑制剤を一生使用することになります。

手術後は免疫抑制剤の量が多いので感染しやすい状態になるので、しばらくクリーンルームで過ごすことになります。

術後数日し状態が落ち着き、腎臓もしっかり動いていると判断されると、膀胱留置カテーテルを抜いて自力で排尿してもらうことになりますが、異常な尿が出ていないか、ちゃんと量がでているかなどチェックは続きます。

腎移植の患者さんはこれから時間通りに免疫抑制剤などの薬を内服し自己管理してもらわないといけないので、そこの指導もしていきます。

移植をすると拒絶反応がでないか、また感染症に注意する、内服を忘れないなど気が抜けない日々が続くことになりますが、透析をしなくてよい、食事制限が軽くなる、女性の場合は妊娠出産が可能になるなど、移植によるメリットは大きいです。