膀胱がんや前立腺肥大症の患者さんには経尿道的に患部を切除をする手術法があります。

手術後、患者さんによっては血尿が強い人がいて、血の塊でカテーテルが詰まってしまい尿が膀胱にパンパンに溜まってしまう尿閉という症状になってしまうことがあります。

手術後は、必ず膀胱留置カテーテルという尿が自然と出るようになるカテーテルをつけて戻って来ます。

術後、こまめに排尿があるか、血尿の色が濃くなってきていないかなどチェックしますが、尿閉になってしまうことがあります。

膀胱留置カテーテルを入れていると不快感で尿意のように感じることはありますが、尿が自然に流れるようになっているので尿意は感じないことが多いです。

しかし、尿閉になる人はまず尿意を催すので看護師が訪室した時やナースコールで報告があります。

尿が出ていない、血尿が強くなっていると判断すると医師にて膀胱洗浄という処置が施されるのですが、なかなか血塊が取れないことがあります。

そんな時はだんだん患者さんのお腹はパンパンに膨らみ、尿意が我慢できないようになり、冷や汗を流しもがき苦しみ、叫んだり罵声を浴びせられることもありました。

ほぼ、膀胱洗浄やカテーテルの入れ替えで尿が流れてきて患者さんは楽になるのですが、再び血塊が詰まって尿閉になることを繰り返してしまう人もいます。

そんな時は再び手術室へ行き出血点を止めるために止血術をすることもありました。

術後に尿閉になって苦しんでクタクタになっているところにまた止血術をするというのは、患者さんにはかなりの負担ですが

止血術から帰ってきた患者さんの表情は安らかで、ほんとこんなにオシッコが出ないことが辛いとは知らんかった、さっきは取り乱してすまなかったね、と笑顔を見せてくれると一安心です。どんな手術も術後は患者さんの観察に気が抜けません。