緑内障の治療薬の中には、副交感神経刺激薬というものがあります。副交感神経刺激薬の効果は瞳孔を縮小させることで隅角を広げることであり、これを利用して房水の排出を促し眼圧を下げます。古くから利用されている薬ですが、プロスタグランジン関連薬程の効果はなく、補助的に利用されます。

 

副交感神経刺激薬の概要

副交感神経刺激薬は大きく2種類の化合物から成ります。

  • ピロカルピン塩酸塩
  • ジスチグミン臭化物

先述の通り、補助的な利用が主となりますが、プロスタグランジン関連薬や交感神経遮断薬が体質的に利用できない場合には、交感神経刺激薬と同じように第一選択薬として利用される場合もあります。作用ですが瞳孔が縮小するため目に入ってくる光の量が減りますから全体的に暗くなります。

 

副交感神経刺激薬の種類

サンピロ

参天製薬が開発した製品で、溶液量や包装に多くのバリエーションがあります。

プロスタグランジン関連薬が1日1回で効果が持続したことに対して、副交感神経刺激薬は1回1~2滴で1日3~5回点眼します。

緑内障に効果がありますが、副作用として気管支喘息の患者では発作を強める可能性があります。また、瞳孔が縮まることで、調節けいれんが起こるため、自動車を運転する人は要注意です。

 

ウブレチド

日本たばこ産業(JT)の子会社である鳥居薬品の製品です。以前は、MSDの子会社だったこともあります。

1回1滴で1日1~2回点眼します。参天製薬のサンピロと比べるとやや点眼回数が少なめです。

処方時の注意点として、気管支喘息、胃や十二指腸潰瘍、心臓障害、てんかん、パーキンソン病の方は慎重に投与する必要性があります。