血液腫瘍内科には悪性リンパ腫の患者さんもたくさんいます。

入院してきた50才代の男性は、足の付け根にしこりがあること、最近寝汗がひどいことに気が付いて病院に行ったところ悪性リンパ腫と診断されて入院してきました。

リンパ節生検をしてB細胞性悪性リンパ腫と確定されました。

治療はR-CHOPというリツキサンという分子標的薬とCHOP(エンドキサン、アドリアシン、オンコビン、プレドニン)という化学療法を合わせたものです。

 

リツキサンはアレルギー症状が出やすいので、まずは少量ずつ点滴をしながら頻回にバイタルサインをチェックしかゆみや呼吸状態の変化、血圧低下などの症状が出てないか確認します。

問題なく終了し、翌日からCHOP療法です。

副作用で吐き気は軽度、便秘はひどく出ましたが緩下剤服用で対処できました。この患者さんは一回目のリツキサン投与翌日には足の付け根のしこりが小さくなったと実感していて、CHOP療法が終わったころには寝汗も軽減していました。

この治療を三コース入院中に行い、次からは外来通院で同治療を実施していくことになりました。

一年経たない頃に、病棟に挨拶に来てくれました。六コースの化学療法で効果が認められて、寛解状態が認められて、今は仕事に少しずつ戻って身体を慣らしている状態だと嬉しそうに報告してくれました。

フワフワの髪の毛も生えてきていました。このまま再発しないように一緒に願っていてね、と仰っていて、寛解になるのはとても嬉しいことだけれど、まだしばらく再発の不安とも生活していかなければいけないのだな、とこの言葉で実感しました。