勤務地に家から近い病院を選んだのは通勤に便利だからですが、近い分ご近所の人が入院してくるということが多々ありました。

前の病院では絶対ないことだったので、この状況に慣れるのに時間がかかりました。

この病院で働きだして半年くらいした時、ご近所のおばあちゃんが入院してきたので、私はすぐにわかりましたが、患者さんは小さい時の私しか知らないので気付くはずもありません。

それが、かなりの我がままをいう患者さんで、看護師さんも困っていましたが、同室の患者さんと喧嘩をしてしまうほどでした。

この患者さんの旦那さんが毎日のように足を引きずりながら面会に来てくれるのですが、旦那さんに対する発言も厳しく、指図をするのに足を使っている場面を見てしまった時にはすごく衝撃を覚えました。

 

毎日旦那さんが来てくれているのに、足使うなんてダメでしょ。

と注意してみましたが、あら見てたの、と言うだけで反省している様子はありませんでした。

また違う部屋にご近所さんが入院してきました。このおばあちゃんを私は知らなかったのですが、私の名前を言うと、あそこのお嬢さんか、と私のことを知っていました。

ご近所さんということもあって、私のことを気に入ってくれ、私が担当になると、良かった嬉しい、と言ってくれるので私も嬉しかったです。

プライベートのことを話す機会もあり、するとお見合い話を持ってきたので断るのにとても苦労しました。

ある休みの日に家でのんびりしていたら、この患者さんが三輪自転車でやって来て、入院時はありがとう、とわざわざ来てくれました。

一人暮らしをしている患者さんなので、気をつけてね、もうわざわざ来なくて良いよ、こちらこそありがとう、としばらくお話をして別れました。

患者さんが退院してから家にまでわざわざ来てくれることは初めてだったので、看護師の仕事はやっぱり良いなと改めて思いました。