イレウスの患者さんも入院していました。イレウスとは食べ物や消化液の流れが小腸や大腸で滞り、肛門側まで流れず障害される病態のことです。

70歳代の男性でしたが、元来便秘症の方でした。

家でのんびりしていた時に突然お腹が痛くなったと思うと吐き気を催し嘔吐して病院に入院となりました。レントゲンでは腸は便がいっぱい詰まっていてニボー像も見られました。

五日ほど排便がなく、排ガスは昨日から出ていないということでした。

 

イレウス管という管を鼻から閉塞部位まで入れて、腸内容物がその管から出てきて腸内容の減圧をします。

うまく腸で流れないので、水分も食べ物も摂取できません。しばらくは絶飲絶食です。点滴で栄養と水分を補液します。

イレウス管から便汁が出てくるのですが、やっぱり便臭がするので患者さんはもっと臭いのかな、辛いだろうな、と思ったり、絶飲絶食が何週間も続くのも辛いだろうな、と思いました。

この患者さんも少しでも良いからお水が飲みたいと言うので、医師の許可を得て少しなら大丈夫と伝えると、すごくホットした顔でありがとう、と言うと、少量のお水を美味しそうに飲んでいました。飲んだ水はすぐにイレウス管から出てきました。

お水をあんなに美味しそうに飲むことってあるのだろうか、と考えると、やっぱり絶飲絶食は辛いことなんです。

私も便秘症なのでイレウスにならないように、薬に頼らずに野菜多めの食事を心掛けて、水分をたくさん採って自然排便を目指そうと、患者さんを見ていると思ってしまうのです。