肝硬変で入院している患者さんはたくさんいました。C型肝炎を長いこと患っていて、肝細胞がん、肝硬変に移行してしまった70才代の男性がいました。

ビリルビン値が高くなって、皮膚や眼球が黄色くなってしまう黄疸が見られました。胆管が閉塞してしまって胆汁がちゃんと流れないことによって生じるので閉塞しているところに管を入れて外に流れるようにしていました。

真っ黄色い胆汁が外にきちんと流れると黄疸がきれいになって、皮膚のかゆみもなくなっていきました。

また腹水も溜まってしまい、お腹がカチコチに固くって、足もパンパンに浮腫んでいるので、利尿剤の内服と注射で排尿を促して浮腫みを取りました。

 

腹水が溜まりすぎると、腹水穿刺といってお腹に針を刺して、腹水を1000~2000ccほど血圧や体調を見ながら抜いていきます。

その量が抜けるとお腹はやわらかくなりますが、数日するとまたパンパンになるの繰り返しでした。

アンモニア値が上昇してしまい意識障害が出現する時もありました。便秘は大敵で便秘になると高アンモニア血症になってしまい、意味不明のことを言ったり暴れたりすることもあったので、浣腸をして便を出したり、アミノレバンという点滴をしました。

ひどくなると、昏睡状態になってしまうこともありました。

若い頃に病気になってずっと治らずに徐々に悪くなって、しまいにはこんな身体になってしまうんだもんな。

辛い病気になってしまったもんだ、と言っていた患者さんの言葉
が印象的でした。