クローン病や潰瘍性大腸炎は小腸や大腸などの消化管の粘膜に炎症を起こして糜爛や潰瘍を生じる疾患ですが、原因不明です。しかも若い人に多い病気です。

入院していた潰瘍性大腸炎の患者さんは30代前半の男性でした。下痢や血便が1日7.8回あって、腹痛も強く痛み止めを適宜使用していました。

脂っこい食事は控えないといけなかったり、ステロイド剤などの内服治療をしていました。レミケードという点滴治療もあるのですがこれは拒否をして、自分で見つけてきた漢方薬を医師の許可はもらっているみたいですが、それを飲んで治そうとしていました。

血便や下痢便の回数が減ってきたり腹痛が落ち着いてきて薬の量を調整できると退院できますが、働き盛りのこの患者さんはすぐに退院したいといつも担当医に言っていました。

 

また、入院しているから仕方なく薬を飲んでるけど、薬を飲まなくても便は調整できる、潰瘍性大腸炎なんて信じてない、という発言もしていました。

医師にて何回説明されても患者さんの考えが変わることもなく、病状は落ち着いてきたので退院することになりました。

数ヵ月後あの患者さんどうしているのかな、と思い、担当医に聞いてみたら、案の定外来通院はしていないとのことでした。

一年後ぐらいにたまたまばったり街中で出会ったので、体調を聞くとまずまずだと言っていました。病院には言ってないし薬も飲んでないし好きなものを食べていると。

本当に大丈夫なのかなぁと心配でしたが、見た目は元気そうでした。それ以来出会っていないので、今元気にしているのか、何をしているのかわかりません。