臍帯血移植とは、あまり聞いたことがなかったけれど妊婦と赤ちゃんをつなぐへその緒から採れた臍帯血が血液疾患の治療に役立つらしいです。

40才代の悪性リンパ腫、30Kg台しかない細い女性が臍帯血移植をすることになりました。大丈夫なのでしょうか。

抗がん剤治療、全身放射線治療をしてクリーンルームに入室し臍帯血移植をすることになりました。

量は少なく、注射器でゆっくり注入されました。

臍帯血移植の場合、白血球や血小板値など血球の回復が遅いです。そのため感染症や出血などには十分に注意が必要です。

また白血球が上昇してくる日はなかなか予測できないので、まだかまだかと待ってるわけですがその間に患者さんは感染症にかかって熱発してしまったため、更に患者さんはグッタリです。

 

食事も取れないので高カロリー点滴をしているせいか顔がぷっくらしたというか浮腫んできました。腎機能が悪くなっていたので利尿剤を使用して身体に溜まった水分を尿として出し浮腫みをとることも大事です。

移植して30日ほど経ってもなかなか白血球が上がってきませんでした。このままだと生着不全ということで、もう1回臍帯血移植をしなければいけないという話も出てきました。

やっぱり白血球が上がってこないので再度臍帯血移植をすることになりました。

今回は軽く皮膚にGVHDの症状が出ましたがしばらくすると白血球が上昇してきて生着することに成功しました。

時間はかかりましたが、白血球が上昇し生着が確認されて無事に退院することができました。今の医療はすごいなぁとつくづく思いました。