抗がん剤治療の効果が認められ寛解状態になると、ドナーの有無や患者さんの状態などもろもろ考え骨髄移植をすることが多いです。

寛解状態とは抗がん剤治療により白血病細胞が減って症状がなくなった状態のことです。HLAとは白血球を始めとする全身の細胞にあるヒト白血球抗原と言われる型で私が初めて急性骨髄性白血病の患者さんを担当したのは20代後半の女性でした。

 

化学療法で完全寛解状態が確認され、HLA型という移植の際に重要となる型が一致するドナーも見つかっていました。

移植日が決まると患者さんと家族にクリーンルームの構造や面会時間、持って入って良いものや食べても良いもの、などオリエンテーションをします。

 

抗がん剤治療、全身放射線治療をしてクリーンルームに入室。フル移植の準備が整いました。

骨髄移植とよく聞いていたけれど、どういう風に移植するのか知らなかったので先輩看護師さんと一緒に移植する場面に立ち会い、指導を受けました。

他病院でドナーから採取した骨髄が運ばれてくると、患者さんに輸血みたいに末梢血から点滴していきました。

私は、骨髄穿刺をしてドナーの骨髄を入れるのかなぁ、というふうに痛いことをするイメージをしていたので、あれこんな感じなんだ、と意外な感じですぐ終わりました。

 

もともとあまり話をしない口数の少ない患者さんですが、化学療法に加え放射線治療の副作用でグッタリしていました。移植の緊張もあったと思います。

県外の患者さんのため家族もなかなか面会に来れません。

精神的にフォローしていくことも重要だと思い、この患者さんを担当することが多いので体調を見ながら少し楽そうにしている時は病院のことと関係ないプライベートなことや今流行っていることなど、気を紛らわせて少しでも笑顔になれれば良いなと思って関わっていきました。

2,3週間すると生着が確認され、移植は成功となり無事に退院された時は感激しました。